高野山別院で「結縁灌頂」を受けてきました
11月23日は勤労感謝の日でしたが、皆様、由来はご存知でしょうか。
なんと、宮中祭祀のひとつ「新嘗祭」がそのまま勤労感謝の日となったらしいです。
収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)の日が第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが「勤労感謝の日」である。
なので、勤労そのものに感謝するというより、その年の収穫物に感謝する日、ということなんですね。
神道の話から入りましたが、この同じ時期に、仏教の宗派によっては「結縁灌頂」という、仏様とのご縁を結ぶ儀式が行われます。
秋が金剛界、春が胎蔵界とのご縁で、年2回行われます。これは弘法大師様がそのように受けられた事が由来だそうです。
「灌頂」というと、お坊さんしか受けられないものかと思っていたのですが、それは「受明灌頂」「伝法灌頂」という、ちょっと違う種類のものだそうです。
「結縁灌頂」が一番有名なのは高野山金剛峯寺なのですが、今回東京の別院でも初めて行われるとのこと。
外出先でポスターを見かけて、前売り券(なんとチケットぴあ)はもうやっていなかったのですが、当日券もあるということで、今回受けてみることにしました。
秘儀だけに内容は細かく言えないのですが、こちらに公式のレポートがありました。
なんで急に思い立ったかと言うと、今回ご縁をいただけるのは大日如来様というところに惹かれたんですよね。
前世を視てもらった時に「後ろに大日如来様が見えますね」って言われてから気になっていたのです。
当日券はかなり少なめらしく、9:30販売開始で9:40に行ってみたら、もう第2班でした。しかも最後。
この日はまだ複数回あるうえに、事前にそれほど並んでもいなかったので、私のように急に思い立っても意外と受けられます。
ただ料金が違っていて、前売り1万円、当日1万2千円なので、できれば前売りを買ったほうがお財布に優しいです。
年齢はやっぱりお年寄りが多くて、皆さん数珠と「輪袈裟」という首にかけるタイプの袈裟を装着されておられます。
数珠も輪袈裟も、高野山別院では特に必要なくて、普段着でOKでした。露出が多いのはダメだそうです。あと、宗派によっては現地で輪袈裟を買ってください、というところもあるみたいですね。
親子で来ている人も、若い人もそこそこ居ます。親子や若い人で輪袈裟をつけてる人、めっちゃ少なかったですね。かくいう私も持っていません。
あと、結縁灌頂を受けたからと言って、真言宗に入信したことにはならないそうです。
とはいうものの、「秘儀を授かって仏様とご縁を結ぶ」っていうのは、もう入信したも同然なんじゃないだろうか、と、実際に受けてみて思いました。
まあ、真言もお経も唱えられませんし、教わったこともあっという間に忘れてますから、確かにこの状態で信徒って言ったら本物の方々に叱られるでしょうね(笑)
一つ驚いたのが、儀式が始まって暗くなってんのに、スマホで撮影する人が居ること。特に叱られては居なかったですけど、阿闍梨のお顔に赤外線のピント調節が真っ赤に写ってますよ………。
マナー違反だと思うんですけど。
そういえば、集合前に境内をウロウロしていたら、著名人の奉納の旗がありました。彼の人もここを頼りにしていると思うと、なおさら心強いですね。
さて、儀式の内容は説明することができません。公式レポートでご確認ください。
結縁灌頂を受けてなにか変わったかな、というと、特に変わりません。あたりまえですね(笑)
ただ、占い師としてやっていく覚悟は、受ける前より固まった気がします。あと大日如来様とご縁ができたと思うと、なにやら心強い気がします。
せっかくなので春の胎蔵界結縁灌頂も受けてみようかと考えています。
春は今学んでいることが、ある程度進展を見せるはずの時期。
どうなっているか、ちょっと楽しみです。